J1札幌が本拠地とする札幌ドームが窮地に陥る中で、再建の救世主としてばんえい競馬の招致に熱い視線が注がれている。

 札幌市の第三セクターである株式会社札幌ドームは、命名権(ネーミングライツ)のスポンサーを公募していた期限の2月29日までに応募がなかったとして、募集期間を無期限延長することを発表して注目を集めている。

 札幌ドームを巡っては、最大の収入源だったプロ野球の日本ハムが本拠地をエスコンフィールド北海道(北広島市)に移転したことで収入が激減。切り札だった「新モード」も思ったような成果を上げられず、経営が厳しい状況に直面している。

 頼みの綱だった命名権応募なしというまさかの事態で、まさに四面楚歌だ。

 それでも札幌ドームには大きな可能性も残されており、さまざまな活用案が議論されている。その中で、解体せずに活用できるとして競輪などとともに脚光を浴びているのがばんえい競馬だ。

 ネット上では「札幌ドームでばんえい競馬やれば良いだけの話。人工芝200mのU字コースとか」「ばんえいのコースならちょい短いけど解体しなくてもドーム内でできるでしょ。ばんえい競馬も売上復活してきたし日本独自だから海外客にも受けそうだけどいかんせん帯広は遠いし札幌でなら観光客もいっぱい呼べるんでは?」「札幌ドームどうするか問題があるけど、ばんえい競馬を開催しちゃえばいいんじゃないかなー。主催者から利用料とるんじゃなく、馬券の売り上げから%でとかにしたら。自治体同士なら折り合いつけられないか」などとばんえい招致論が高まっている。

 馬がそりを引いて競う形式のばんえい競馬は、世界で唯一の競技。現在は帯広市のみが主催している。一時は売上が低迷していたが、近年はその歴史的価値が見直され、異分野とのコラボレーションにも成功して急速に人気を拡大。馬券販売額は2022年度まで9年連続で過去最高額を更新しており、破竹の快進撃を続けている。海外からの観光客も多い大都市の札幌で開催すれば、新たなファン層を獲得でき、窮地の札幌ドームにとっても救世主になると期待を集めているのだ。

〝ばんえいドーム〟として再出発するのか。議論が活発化しそうだ。