沖縄シンガーの元祖として1960年代の歌謡界、映画界で一世を風靡した歌手の仲宗根美樹さんが肺がんのため24日に都内の病院で死去したことが分かった。日本歌手協会が29日、発表した。79歳。東京都生まれで両親が沖縄出身だった。
発表文によると、仲宗根さんは20日に肺疾患発作により病院へ緊急搬送され、24日に帰らぬ人となった。2022年9月に都内の自宅マンションで火災があったのを機に長女と生活。そのころから肺気腫に罹患し、在宅療養をしていた。27日に通夜、28日に告別式が家族葬として営まれた。お別れの会開催が検討されている。
61年に日本テレビ系のドラマ「東京物語」に出演し、挿入歌「愛に生きる」でキングレコードから歌手デビューした仲宗根さん。2枚目のシングル「川は流れる」が100万枚を超える大ヒットを遂げ、第3回日本レコード大賞の新人奨励賞を受賞した。同曲で翌62年の第13回NHK紅白歌合戦に初出場し、紅組のトップバッターを務めた。紅白には「恋しくて」で出場した67年まで計5回出ている。ほかに「島育ち」「奄美恋しや」などの島唄、沖縄ソングをヒットさせ、沖縄シンガーの元祖としての地位を確立した。
71年に結婚のため引退。その後は実業家としての道を歩み、東京・銀座でクラブのママも務めた。98年、請われてテレビ東京系「年忘れにっぽんの歌」で歌手復帰を果たす。01年公開の映画「バックステージ」、17年にテレビ朝日系「徹子の部屋」に出演したが、その後は病気がちでステージ、テレビ出演から遠ざかっていた。
06年には東京スポーツの紙面に登場。「2回結婚して離婚して、子供は3人」などと語り、野球からサッカー、ボクシング、プロレス、K―1やPRIDE、フィギュアスケートまでスポーツに夢中で「大声を出し、体を動かしながら、のめり込んで見ています(笑い)」と明かしていた。
昨年12月、キングレコードから「仲宗根美樹決定盤」の全曲集CDが発売されたばかりでの訃報となった。













