食品添加物を避けるにはどうすればいいのか。今回は人工甘味料以外の注意ポイントを尋ねた。

【ミネラル不足で栄養失調に!?】

 人工甘味料の次に注意すべき添加物は「合成着色料、合成保存料、防カビ剤、発色剤の亜硝酸ナトリウム、タンパク加水分解物、酵母エキス、化学調味料、パーム油、乳化剤、加工澱粉、増粘多糖類です。これらの中には添加物ではなく食品扱いされているものもあります」と警告するのはナチュラル&ミネラル食品アドバイザー協会の中戸川貢代表理事である。

 合成着色料は石油から作られるタール色素など、合成保存料はソルビン酸、安息香酸などが代表格。腸内環境に悪影響を与える。タンパク加水分解物は食品扱いだが発がん性とアレルギーのリスクが化学調味料よりも大きいという。例えば、かまぼこなどの練り製品、ハム、ソーセージなどの畜肉製品や魚介の干物などは好物とする中高年も多いが、これらの添加物が多いとされる。要注意だ。

練りものはおいしいが…(写真はイメージ)
練りものはおいしいが…(写真はイメージ)

 また中戸川氏は著書の「ワースト添加物 これだけは避けたい人気食品の見分け方」の中で食品の見分け方を教えるとともに「添加物の摂りすぎは新型栄養失調の大きな原因の一つ」と指摘している。

 新型栄養失調とは、食べられなくて栄養不足になるのではなく、食べているのにビタミン、ミネラル、タンパク質など特定の栄養が不足して体調不良になってしまうことだ。かつては高齢者がタンパク質不足になるのが代表的な新型栄養失調だったが、最近では添加物が引き起こしている。体内に入った添加物を体外に排出するのに大量のミネラルを消費するためミネラル不足となって新型栄養失調を引き起こしがちだという。

手軽に食べられるソーセージだが…(写真はイメージ)
手軽に食べられるソーセージだが…(写真はイメージ)

【混在する商品からマシなものを選ぶ】

 ミネラルとはナトリウムやカリウム、カルシウムなどに代表される無機質のことで、不足すると免疫力低下、ストレス増加、便秘や頭痛の原因となる。体内で作り出すことができないため、食べ物から補給する必要がある。しかし、近年の日本人が好むようになったレトルト食品やスーパー、コンビニの総菜、冷凍食品などは材料の加工、水洗いや下ゆでなどの下処理でミネラルが失われてしまっているのでミネラル不足が避けられない。

 新型栄養失調を避けるには、効果的にミネラルを補給しなくてはならない。一番いいのは料理を手作りすることで、それだけでミネラルは豊富に摂れる。またナッツ類、納豆、豆腐などの大豆製品、小魚なども簡単にミネラルを補うことができるそうだ。

 大切なのは、漠然と添加物を悪者扱いしているだけでは、その害を避けるのは難しいことだ。

「スーパー、コンビニで売っている食品にも、避けるべき食品と避けなくてもいい食品が混在しています。ですから本当に避けなければいけない添加物を知って、多くの商品から選ぶ際に食品表示をチェックし、『この中から選ぶなら、これが添加物の害が少ないのではないか』というものを選びましょう。その一方で、添加物の害を極力小さくするためのミネラル補給法を知るといいですね」と中戸川氏はアドバイスしてくれた。