歌手の中尾ミエが都内で9日、喜寿(77歳)記念ライブ「No Time At All~人生もっともっと楽しまなくちゃ~」の初日を迎え、通しリハーサルをメディアに公開した。

 自身の芸能生活の軌跡をたどる楽曲の数々を、大スクリーンに映し出す過去写真と共に披露。16歳のデビュー曲「可愛いベイビー」(1962年)では、歌詞の「ベイビー」を「バアバ」に替えて歌う一幕もあった。

 中尾がコロナ禍前に手掛けた、デイサービスが舞台の主演ミュージカルで脇を固めた尾藤イサオ(80)、正司花江(87)、モト冬樹(72)、光枝明彦(86)も登場。歌に合わせた振付けやダンス、エレキギターを演奏したりと、元気な高齢者をアピールした。

 モトはお約束の〝薄毛ネタ〟連発で、久びさ引っ張り出した赤いジャケット衣装は「所々ハゲてたんで、赤いマジックで修整してきました」。中尾は老舗芸能事務所「渡辺プロ」を離れ、5年前に後身事務所へ戻ったという話では、「私、昔、渡辺プロにいたんですよ。ミエさんみたいなスターじゃなくて、上着の胸に付いたムダ毛みたいな、そんな感じの存在でしたからね。抜け毛か」と自虐ネタで笑わせた。

 2人のデュエットでは、後ろ向きで立ったままのモトの横で中尾が歌い、モトの後頭部を愛おしそうに撫でるという演出もあった。

 12日まで計5公演あるが、中尾によれば「チケットは完売」。最後は「久しぶりにステージに立って、生のバンドで歌うっていうのはどんなに気持ちいいのかっていうのを、改めて思い出しました」としみじみ語っていた。