◇安東幸治(42)福岡支部88期
2024年前期適用勝率で初の6点台となる6・07をマーク。2024年後期の級別審査期間がスタートした11月以降も4節出場して2優出、勝率も6・71(21日現在)と好調をキープ。2001年5月のデビューから23年目にして初A1昇格へ突き進んでいる。
好調の要因について温和な表情でこう明かす。「もう気楽にリラックスして行くようにしている感じですね。もともとガツガツというタイプではなかったけど、スタート行かなくちゃとか考えていた部分もある。もう分からなくなったら〝もういいや〟というくらいの気分で行くようにしています」
〝力を抜く〟きっかけになったのは昨年10月の芦屋でのフライング(F)だった。5月にもFを切っておりF2と厳しい状況に追い込まれた。「あの時、なんで? という疑問が出てきた。Fを切った時、そのメンバーの中で自分の足が一番、良かったのにインからスタートを行かなくちゃと焦ってFを切った。なんで、あそこでそう思ったんだろう。普通に放ってもいいや、と思っていたら何ともなかったのに…。行かなくちゃ、行かなくちゃ…。遅れたらダメみたいな感じで行ってしまった」と当時の心境を振り返る。
「絶対、メンタルがデカい競技。これまでもメンタルがいい時と悪い時では成績が全然、違うということも経験した。でも、自分でコントロールできるようにメンタルを鍛えようと思っても、なかなかできなかった」と以前から気持ちの問題については課題と考えていたが、解決策が見つからなかった。
F2という厳しい局面に立ったことで「なんでこんなに焦っていたんだろうと思いました。F休み明けからリラックスして自然体というのを心掛けて行くようにしています。これがいい結果につながっています」と思わぬ形で難題の答えが見つかった。
調整面も「今まではベースはこれで、とやっていたけど今年はベースというベースがない。持っているゲージを試したり、人に聞いたりしています。そういう余裕みたいなのもあるのかな」と柔軟な姿勢がプラスになっている。
A1昇格も意識するところまで勝率も上がってきた。「せっかく選手になったからには第一線で、というのはある。この職業は稼いでナンボ。これでいいやと満足すると落ちることしかない。A1に上がれたら上がりたい」と本心をのぞかせる。ただ、その一方で「絶対というのはない。まだ稼ぎたいとは思っているけど、その中で平常心で行こうというイメージです」と、あえてマイペースを貫く。












