師走は忙しさと疲れで体調を崩しやすいのに、仕事を休めない時期でもある。軽い悪寒や倦怠感など「(体調が)ちょっとあやしいな」と感じたとき、大事に至る前に〝風邪っぽさ〟を吹き飛ばす方法はないだろうか。先日、自身の健康術をまとめた「石原医学大全」を出版した世界的自然医学者の石原結實医師に、多くの人に伝授してきた独自の予防法を教えてもらった。

「そういうときは体熱を上昇させ、免疫力を高める必要がありますから、まずは葛根湯の服用。あとは生姜紅茶を飲みましょう」

 生姜紅茶とは〝石原医学式予防法〟における最強の武器。熱い紅茶にすりおろし生姜と黒糖(又はハチミツ)を自身が「旨い」と思う量を入れて作る。体を温めるだけではなく、リラックス効果から副交感神経の働きも良くなり、それがまた免疫力アップにつながる。

生姜紅茶と石原医師
生姜紅茶と石原医師

「お酒が好きで『飲みたい』と感じるようなら、日本酒・紹興酒の熱燗、赤ワインの熱燗を飲むのもいいですね。日本では卵酒が風邪の定番ですが、ヨーロッパではレモンウイスキーやホット赤ワインがよく飲まれます」

 飲み物だけではなく、〝ツボカイロ作戦〟も有効だ。

「風門という、左右の肩甲骨の間、背骨を挟んだ位置に2か所あるツボで、読んで字のごとく『風邪の門(侵入口)』。ここにカイロを貼って温めると、風邪の侵入を阻むことができます。首から肩、風門をカバーできる形のショールや肩当てなども販売されているので活用してもよいでしょう」

 ツボの探し方は、まず下を向いたときに出っ張る背骨の骨を見つける。そこから2つ下の突起から指2本分外側に離れた位置だ。

 インフルエンザやコロナの症状があったらしっかり検査して他人にうつさないようにするのはもちろんだし、不調が続くようなら専門医の受診も必要だが、多くの人に支持されてきた〝自力治療〟も時には有効かもしれない。あなたも石原医学式予防法で、師走を乗り切ってみては?

 ◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年長崎市生まれ。医学博士。自然療法や断食療法、長寿食の研究を行うかたわら、「体温め」「生姜」「空腹」「人参ジュース・断食」の健康効果を日本で最初に提唱。最新著書「〝自然治癒力〟を最大限に引き出す 石原医学大全」(青春出版社)は、50年に及ぶ研究・臨床経験に基づいた集大成で、あらゆる人の心身の悩みに答え、健康増進に役立つ「家庭の自然医学」の決定版。発売早々、重版となった。