東京・世田谷区の小田急線成城学園前駅で4日に爆弾騒ぎが発生し、爆発物処理班が出動。一時は永田町にも〝飛び火〟する騒動となった。
この日正午ごろ、駅前の交番に若い女性が「変な人につきまとわれている」と駆け込み、警察官が近くにいた男を職務質問したところ、刃渡り9センチのナイフなど2本を所持しており、その場で銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕した。
佐藤龍太容疑者(35)は20センチの鉄パイプのようなものも所持し、「黒色火薬が入った爆発物」と話したことから警視庁の爆発物処理班が現場一帯を封鎖。駅前は騒然となった。
鉄パイプ爆弾男の出現に永田町でも緊張が走った。今年4月に岸田文雄首相が和歌山県へ選挙応援に駆け付けた際、男が鉄パイプ爆弾を投げ込む襲撃事件が起きていたからだ。この日朝には駅前で、河村建夫元官房長官の長男で日本維新の会の建一氏が駅頭活動しており、心配されていた。
逮捕された男はその後に「女性を刺して、自分も死のうと思った」と供述。政治的意図はないとみられる。また、爆発物と主張していた鉄パイプは起爆装置がなく、爆発する構造ではなかった。
「爆発物だったら怖い。なんで駅まで来たのか」(70代女性)、「(2年前に)小田急線で女子大生が刺される事件があったばかり。物騒な事件が多い」(40代男性)と、とんだ人騒がせな男の逮捕劇だったが、永田町では今後も過敏にならざるを得ないという。
パイプ爆弾を巡っては、岸田首相の襲撃犯が使ったように製造は難しくなく、ネット上にも情報があふれている。
「安倍元首相の銃撃事件以降、幹部クラスが応援に駆け付ける街頭演説は警備レベルが上がりましたが、まだ衆参の補選だけで、衆院選と参院選は行われていない。これまでのように街頭活動ができない可能性が高い」(自民党関係者)
パイプ爆弾男が再び出現するようならば、警備体制のさらなる見直しが迫られることにもなり、関係者の不安は尽きない。












