劇団四季と舞台芸術センターは24日、大阪・オリックス劇場でファミリーミュージカル「ジョン万次郎の夢」の児童招待公演「こころの劇場」(27日まで)を上演した。

「こころの劇場」は日本全国の子供たちの心に「生命の大切さ」「人を思いやる心」「信じあう喜び」などを舞台を通じて語りかけたいという目的で、08年から始まったプロジェクトだ。

「ジョン万次郎の夢」は、劇団四季創設者の故・浅利慶太さんが執筆し、1974年に初演された。土佐(現在の高知県)の漁村で育ったジョン万次郎が14歳の時に遭難。米国の捕鯨船に助けられてそのまま8年過ごして帰国し、日本開国の一翼を担ったことで知られる。

 今日、オリックス劇場で観劇したのは、大阪府下の31校、小学6年生約2200人。同劇場で行う16公演で3万5000人の小学生が観劇する予定だ。

 舞台芸術センター代表理事の喜田哲弘氏は「劇場に足を運び、演劇を見たり、みんなで歌をうたったり、舞台が終わったら役者とハイタッチをしたり、本物の舞台衣装を間近で見たりするのは子供たちにとって貴重な経験であり、良い思い出になる」と語った。

 さらに「今年は北海道の利尻島から沖縄県の石垣島まで、約50万人の子どもたちを招待します。小学6年生の2人に1人が演劇を見ることになります」と期待した。

 劇団四季の演劇を見たある小学生は「演劇のみなさんのチームの団結力が素晴らしくて、また見たいと思いました」と感激した様子。続けて「今日もらったパンフレットを弟に見せて、話してあげようと思います」と話した。