格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 7」(11月4日、アゼルバイジャン・バクー)で、RIZINフェザー級王者のヴガール・ケラモフ(31=アゼルバイジャン)に挑戦する鈴木千裕(24)が荒ぶる公開練習を行った。

 2分間のシャドーで体を温めた後、2分半のミット打ちで鋭い蹴りやパンチ、ヒジ打ちを披露。これで収まらぬ鈴木は、続いてケラモフのパネルを手にしてバシバシ叩いてからヒザで真っ二つに割ってみせる。さらにケラモフの写真を貼ったサンドバッグを「コノヤロー!!」と雄たけびをあげながら殴り、最後は写真をビリビリにちぎって「こんなもんですね」と満足げにほほ笑んだ。

 ほんの4日前に東京・吉祥寺駅前で一日警察署長をやった人とは思えないような狂いっぷりを見せた鈴木は「コンディション? いつも通りです。乱れることなく」と静かに語る。さらに公開練習の様子を見ていると思われるケラモフに「過去イチで来いと。俺は格闘技だけに生きている人間とやりたかったので、試合が超楽しみですよ」と、KO勝利に自信をみなぎらせた。

 さらに「ケラモフ選手の本気が見たい。いつもスカした顔で日本に来て、スカした顔で試合をして、スカした顔で帰るので。僕の時くらいは殺気を最大限に引き立てたい。言い訳させたくない。過去最高潮に強いケラモフ選手と戦って勝ちたいです」と闘争心をあらわにした。

 大物食いを果たした7月のパトリシオ・ピットブル戦と今回の公開練習を見たケラモフ陣営は、徹底してテークダウンを狙ってくると予想する。それを踏まえ「彼は必ず俺を倒しにきます。彼は臆病なので!」と指摘。その対策として「立つしかないですよね。倒されないのが一番で、倒されたら頑張って立つ。頑張って逃げる。それしかない!」とシンプルすぎるケラモフ対策を披露した。

 ちなみに、計量後のリカバリー食は韓国料理のサムゲタンを定番にしてきた。敵地に乗り込む今回はどうするのか問われると、「何もしてなかったですね…。会見で現地入りした際に韓国料理店を下見? してないです。しまったな。そうか、下見ってそういうことか…」と頭を抱える。

 それでも一瞬で「でも『これしか食えない』っていう人は大体勝てないんですよ。何でも食えるヤツが一番強いんで」と気持ちを切り替え、「サムゲタンの代わりにケバブを食おうと思います。何でもいいんすよ、腹に入れば!」と最後まで独自の世界観を貫いた。