波乱を味方につけた。格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN.2」(30日、さいたまスーパーアリーナ)で、鈴木千裕(24)がベラトールフェザー級王者のパトリシオ・ピットブル(36=ブラジル)にKO勝ちでジャイアントキリングを果たした。

 今大会で当初予定されていた「ベラトールライト級GP」1回戦でパトリッキー・ピットブルと対戦予定だったAJ・マッキーが健康上の理由で欠場。この変更に伴い追加カードとして「鈴木VSパトリシオ」が急きょ決定し26日に緊急発表された。

 スクランブルで対戦した二人だがゴングと共に積極的に打ち合う。格で劣る鈴木だが打撃を受けても臆さず前に出て圧力をかけながら大振りの打撃を繰り出した。すると徐々にパトリシオが下がるようになり、コーナーに追い詰めることに成功。そこで相手の左のパンチに右フックを合わせてこめかみを打ち抜きグラつかせると追撃の右フックを放ってあごを打ち抜き、世界を驚かせるKO勝ちを1ラウンド2分32秒で手中に収めた。

 これにはリングサイドで観戦していた前RIZINフェザー級王者のクレベル・コイケも驚きを隠せず目を丸くして立ち上がる。興奮のるつぼと化したさいたまスーパーアリーナの真ん中でマイクを持った鈴木は「ヨッシャー!! 超RIZINに稲妻落としたぞ!!」と絶叫だ。

 先月24日に札幌で行われた「RIZIN.43」でクレベル・コイケとフェザー級タイトルマッチで対戦。1ラウンド2分59秒、腕十字で敗北したが、クレベルの計量オーバーにより結果はノーコンテスト裁定となったばかりだけに「前の試合がメチャクチャ悔しかったんで、やり返しました。みんなの応援のおかげです」と歓喜した。