中国の建国記念日「国慶節」(10月1日)に伴う大型連休が中国で29日からスタート。北京発東京行きの飛行機は全席満席の人気ぶりだ。

 日中関係をめぐっては、8月に東京電力福島第1原発で処理水の放出を始めたことで、中国からの迷惑電話が殺到するなど悪化。そのため日本のSNSユーザーからは「処理水の問題どうなったの?」「あれだけ騒いでたのに来るの?」といった疑問の声が多数上がった。

 処理水問題で日本批判を繰り広げた中国人だが、政治問題と割り切っている人も少なくない。また、長らく続いた「ゼロコロナ政策」で自由な海外旅行ができなかった反動に加えて、8月に中国政府が3年半ぶりに日本への団体旅行を解禁したこともあって、今回の大型連休では日本が人気旅行先の1位となっているようだ。

 再び中国からのインバウンド需要に沸き返るのか注目を集めるが、受け入れる側の日本の社会はというと微妙な反応もあるようだ。

 東京・秋葉原で働く20代のコンカフェ嬢はこう話す。「中国のお客さんは声が大きく、ほかのお客さんとのトラブルも起きやすく、マナー違反も結構多いんです。例えばメイドの写真撮影はオプションで1回500円ですが、無断で盗撮する人がいる。意外とオプション料金を払いたがらない人は多い」

 また、日本のホストクラブに来る中国人観光客もいるというのだが、東京・新宿のホストクラブ関係者の反応はこうだ。

「ほとんどの中国人女性客は初回料金だけで楽しんで帰っていく。滞在中に何度か足を運んでくれたり、時にひと晩で100万円近く使う人もいるが、あまりお金を使わない印象です。ホストにとっても一見客はその後の指名につながらないので、割に合わないと思ってる人も多い」

 最近は中国経済が悪化し、爆買いはほとんど見られなくなった。また、団体旅行の参加者は中間層が多いためより財布のひもは固くなる。日本政府は中国からのインバウンド需要を期待しているようだが、果たして――。