〝人類初8000メートル峰全14座完全登頂(無酸素)〟を成し遂げたとされる伝説の登山家ラインホルト・メスナー氏(79)が頂上まであと5メートル足りなかったとして、記録を取り消された。英紙エクスプレスが27日、報じた。
イタリア出身のメスナー氏が〝記録達成〟したのは1986年のことだった。70年のナンガ・パルバット(8125メートル)を皮切りにエベレスト(8848メートル)、K2(8611メートル)などを制覇し、86年にマカルー(8462メートル)、ローツェ(8516メートル)で8000メートル峰14座登頂を達成したとされてきた。人類初の偉業だった。ギネス世界記録の「初」の項に記録されてきた。
しかし、登山に関する統計で有名なドイツのエバーハルト・ユルガルスキー氏は「メスナー氏が85年にネパールのアンナプルナ峰(8091メートル)に登った時、頂上まであと5メートル手前だった」と語った。メスナー氏のアンナプルナ登頂報告書を分析し、矛盾を見つけたという。また、ユルガルスキー氏はドイツ宇宙機関の画像を用いて、メスナー氏が他の峰の登頂にも失敗したと主張。10年かけて検証した。
このデータを受けて、ギネス世界記録はメスナー氏の記録を取り消すという。メスナー氏は「間違いなく頂上に到達したが、ユルガルスキー氏は専門家ではない」と反論している。












