執念でV戦線に残った。大相撲秋場所12日目(21日、東京・両国国技館)、大関経験者の幕内高安(33=田子ノ浦)が小結錦木(33=伊勢ノ海)を破って9勝目(3敗)。相手に攻め込まれながらも、土俵際のはたき込みで逆転勝ちした。取組後は「精いっぱいの相撲ですね。精いっぱいやるだけです」と必死さをにじませた。

 9日目まで優勝争いの先頭を走っていたが、10日目から連敗。持病の腰痛の影響も懸念されている。そんな高安を、観客は大きな声援で後押し。元大関は「それが一番。見に来てくれる人が満足できる相撲を取りたい。また気持ちを込めてやりたい」とファンへの恩返しを誓った。

 この日はトップの幕内熱海富士(21=伊勢ヶ浜)が敗れて、星の差1つに接近。悲願の初優勝へ向けて、最後まであきらめずに戦い抜く。