パチンコメーカー・豊丸産業が19日、新台「PA豊丸ととある企業の最新作2 SOD 99ver.」のプレス発表会を都内で開催した。大手AVメーカー「ソフト・オン・デマンド(以下、SOD)」とのコラボ台で、2017年に第1弾を出して以来の2台目となる。

 発表会にはタレント、作家としても活躍中の紗倉まなをはじめ、SODの専属女優がズラリ。そんな華やかさの裏で目を見張ったのが、今回の新台に込めたパチンコメーカー側の“攻め”の姿勢だった。

 今回の台は、高確率の「甘デジ」と呼ばれるジャンルのみでの発表。まずコレが攻めだという。

 パチンコ関係者によれば「甘デジは、ミドル機などを経て“使い回された”末に出るケースが多いので、導入台数も2000~3000台。またはそれ以下になることがほとんど。しかし、今回は一気に5000台を導入予定で、よほどの人気機種じゃないと出さない数です」という。

 内容も攻めている。ギミックにはレジェンド男優・加藤鷹の“ゴールドフィンガー”を採用。液晶画面下部には、乳房を模した「パイギミック」が魅惑的に揺れ動く。ほかにもギリギリな名称や演出がテンコ盛りだが、すべて厳しい審査をクリアしている。

 しかし、ただでさえコンプライアンスなど世間の目が厳しい状況下なのに、なぜ攻めるのか。豊丸関係者は「どこも漫画やドラマとのタイアップばかり。ここで、こういう昔ながらの“笑える台”を出すことで業界に一石を投じたかった」と語る。背景にはパチンコ業界の低迷がある。

 かつては「30兆円産業」といわれたものの、規制強化や感染症の影響、スマホの普及などで遊技人口が激減したことで2021年には14兆円台まで落ち込んだ。ホールの閉店も相次ぎ、ついには老舗メーカー「西陣」が廃業を発表するなど、暗い話題は絶えない。こうした状況を少しでも…の思いもあるようだ。

 ホールへの納品開始は11月19日。その反響が注目されそうだ。