ミュージシャンで俳優の石橋凌(67)が25日、角川シネマ有楽町(東京)で行われた映画「シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~」初日舞台あいさつイベントに、寺井到監督とともに登場した。
本作は日本で最も愛されたロックンロール・ギタリストである鮎川誠の素顔と功績を、貴重な証言でつづるドキュメンタリーだ。「シーナ&ロケッツ」の秘蔵ライブ映像や縁ある人物らへのインタビューなども交え、ロックに人生を捧げた男の生きざまを振り返る。
この日は石橋、寺井とともに、長女の鮎川陽子さん、次女の鮎川純子さん、三女のLUCY MIRRORさん、孫の唯子さんも登場。陽子さんが「ローリングストーンズよりもカッコいいってシーナは言ったみたいですけど、キース・リチャーズよりもお父さんの方がカッコいいです!」とアピールすると、会場は優しい空気に包まれた。
同作を手がけた寺井監督は「福岡の人はちっちゃいころに鮎川さんをCMで知るんですよ」と笑顔で語る。続けて「ビジュアルはサングラスでクールだけど、実際に会ってみるとすごい気さくで優しいんです。ライブ映像も良いんだけど、そういうところを残せればと取材していた」と映画制作の意図を説明した。
さらに「楽屋にあいさつに来るファンとかもいて。自分がミュージシャンだったら、ライブの前とか準備でピリピリしたりすると思うけど、鮎川さんはウエルカムなんです。そういうところがかっこいいですよね。『よく来たね』なんて声かけてて素敵でしたね」と目を細めた。
鮎川とは同郷であり長い付き合いがある石橋は、2人の関係性を〝同志〟だと表現。先輩・後輩の間柄だとしつつも「1980年代、まだロックミュージックが市民権を得てない時代に、お互いにガムシャラになって土壌作りのために走り回ってた思い出があります。そういう意味では、尊敬する先輩だけど、同志かな」としみじみと話した。
すでに同作を鑑賞したといい「娘さんのインタビューシーンで、お父さんから『公明正大に生きなさい』と言われた、というシーンがあるんです。この言葉が誠さんそのままだなって。あとは誠さんが出すあのエネルギッシュで、ポジティブな音がそこに結びつくんじゃないかな」と本作のキーワードを挙げ「ブルースとかロックミュージックの本質を探究し続けて、それを表現・体現し続けましたよね。日本ではそういう方は稀有な存在だと思う。だからロックミュージックの〝伝道師〟みたいな気がします」と鮎川の存在を振り返った。
最後は「日本にも『鮎川誠』という本物のロッカーがいたことを心に留めてほしい」とファンに向けてアピールし、会場に集まったファンから暖かい拍手が送られた。












