1970年代に「うつろな愛」などの大ヒット曲で人気を集めた女性シンガーソングライターのカーリー・サイモンが、パーキンソン病と並行して皮膚がんと闘っていることを公表した。米誌ピープルが27日、報じた。
83歳のカーリーは同誌に対して「たくさんの方々から、私がしばらく音沙汰がないことを心配して、元気かどうか、何をしているのかと親切に手紙をいただきました。実は、パーキンソン病とどう付き合っていくかを学んでいるところなんです」と明かした。
さらには「診断結果を理解し、それを受け入れ、そして公にどれだけ話すべきかを決めるのに時間がかかりました。パーキンソン病は人それぞれ症状が異なり、予測不可能な病気です。疲れすぎて1日が全く進まない日もあります。でも、そうでない日は、少し余裕ができて、動き回ったり、考えたり、仕事をしたり、自分らしくいられるんです」と告白している。
世界最高峰の医療機関メイヨー・クリニックによると、パーキンソン病は神経系の運動障害であり、時間の経過とともに悪化し、震え、こわばり、平衡感覚の障害が一般的な症状である。
カーリーは、複数回の手術を受けた後に初めて症状が現れ始めた時のことも明かした。
「問題は両膝と片方の股関節の関節炎から始まりました。最終的には3つの関節すべてを人工関節に置換し、古い関節を取り除いて、繊細な金属とプラスチックの塊を移植しました。3回も人工関節置換手術を受けた後、歩行困難は単に回復過程における不運で皮肉な一面だと考えていました」。
カーリーはその後すぐに治療を開始し、薬で症状を管理していると語り、さらには同時期に顔に基底細胞癌という皮膚がんの一種を患っていたことも明かした。
「がんは摘出されましたが、手術によって外見が変わり、人前に出ることに以前より抵抗を感じるようになりました」と1997年に乳がんと診断された後、それを克服した音楽界のアイコンは告白した。2つの大病による日々の困難にもかかわらず、カーリーは前進し続け、音楽に集中することを誓っている。近日中には2008年以来となるオリジナル・フルアルバムをリリース予定だ。
「私は生きることをやめたわけではないし、働くこともやめたわけではない。そんな状況の中、新しいアルバム『カムズ・イン・ウェーブス』のレコーディングを始めたんです。今でも不思議な感覚です。音楽はいつも、必要な時にそばにいてくれる。数えきれないほど私を救ってくれた。このアルバムには、私が何年も温めてきた曲や曲の断片が収録されています」。
カーリーは長年表舞台から遠ざかっていたが、71年に「幸福のノクターン」(全米10位)でデビュー。72年に発表したミック・ジャガーとのデュエット曲「うつろな愛」とアルバム「ノー・シークレッツ」はいずれも全米1位を獲得。73年には人気シンガーソングライターのジェームス・テイラーと結婚して2児をもうけた(後に離婚)。77年には「007 私を愛したスパイ」の主題歌「ノーバディ・ダズ・イット・ベター」が全米2位のヒットとなった。女性シンガーソングライターの先駆者的存在であり、2022年には「ロックの殿堂」入りも果たしている。難病と闘うポップス界のアイコンの新作に期待したい。












