柔道五輪2大会連続金メダルの故斉藤仁さんを父に持つ男子100キロ超級の斉藤立(21=国士舘大)が、パリ五輪に向けて課題を与えられた。

 連覇がかかったワールドマスターズ(ハンガリー)で3位で終わり、パリ五輪代表の早期内定は先送りとなった。男子日本代表の鈴木桂治監督(43)は「五輪で戦うということを考えると、物足りない。われわれがどういうふうにアプローチをするかということで、五輪までの期間に金メダルを取るための形をつくっていかないと」と指摘した。

 課題に掲げるのは〝対応力〟だ。鈴木監督は「今までは(五輪2大会金メダルの)テディ・リネール選手のような、自分よりも大きく、体の強い選手への対策をメインでやってきた。ただ今回負けたのは、自分よりも小さい選手。そういう選手は外国にもたくさんいるし、360度どんな選手にも対応できる経験を積まないといけない」。

 現役時代に立の父、仁さんから指導を受けた鈴木監督は、国士舘大でも立を指導する。それだけに立の課題は熟知しているが、もちろんこれは期待の表れだ。

「今回メダルを取った斉藤が1番手で、取れなかった影浦(心)が2番手。この状況は変わらない。パリ五輪では100キロ超級は何としても金メダルを取りたい」。男子最重量級の五輪金メダルは、2008年北京大会の石井慧を最後に出ていない。16年ぶりの金メダルへ、大器が残り1年でどこまで成長できるか、注目が集まる。