富山競輪GⅢ「開設72周年記念 瑞峰立山賞争奪戦」は3日、初日を開催した。武田豊樹(49=茨城)は一次予選10Rを制すと、7月30日に長野県諏訪郡原村の村長選挙に勝利した弟子の牛山貴広氏への思いを語った。

「さびしくなるね…。自分より年下の人間がやめるっていうのは。いろんなことを思い出すよ」

 じんわりと脳裏に浮かんできたのは2013年3月の立川ダービーの決勝だ。

「北日本がたくさん乗っていたんだけど、牛山が前ですごく頑張ってくれた。自分が仕掛けていったんですが、最後は村上(義弘)君にやられてしまったんだよね」

 厳しく、高いものを求めた弟子と一緒に走ったGⅠ決勝は、かけがえのない宝物だ。くじけず、付いてきた弟子をねぎらう。

「静岡でもダービーの決勝に乗りましたしね。記念も2回優勝か。よく頑張ったと思います」

 弟子のこれからの活躍を祈り、また「交流は持ち続けて、いろんな話を聞かせてもらいたい」と続けた。

 そして、牛山氏は重度のヒザのケガに苦しんでいたようだが「なんかね。選手をやめるって分かったところから痛みがなくなったみたいだよ!」と大きな声で笑った。師匠として見せ続けた厳しい顔ではない、優しい顔で…。