ボートレース児島のSG「第28回オーシャンカップ」(優勝賞金3400万円)は23日、ベスト6による優勝戦が行われた。枠なり3対3で始まったレースは、スリットでのぞいた2号艇・茅原悠紀がイン・馬場貴也をジカまくり強襲する衝撃の展開に。茅原と抵抗した馬場は大きく流れ、5コースから鋭くまくり差した羽野直也(28=福岡)が先頭に躍り出るとそのまま独走。3回目のSG優出で初優勝を飾った。なお、3連単16万260円はSG優勝戦の最高配当となった。

 シリーズ中に梅雨が明けた今年のオーシャンカップは、梅雨明け後に選手の調整もどんどん進んだ。当地の2枚看板である20号機を駆る茅原と40号機を操る磯部誠も日増しにパワーアップし、準優は1号艇から逃げ切り優出。そして、この両者を上回る5戦4勝の成績で予選を首位通過して準優でも無敵の逃げを見せた馬場が堂々の優勝戦1号艇だ。外枠3艇の技量も相当なもの。それでも今回に限ればVチャンスがあるのは内枠3艇。中でも馬場のV確率はかなり高いと思われた。

 コンマ04のトップスタートを決めた茅原の1Mの選択はまさかの〝まくり〟。馬場を差し切るのは難しい→ならばまくりしかない。地元でVだけを狙った茅原の答えはそこに行きつく。結果的に大波乱を呼んでしまったが、両横綱の1Mの死闘は頂上決戦にふさわしいものだった。

 鮮やかなまくり差しで艇団を割った羽野は3回目の優出で念願のSG初優勝だ。「展開が向いたのかな。足はギリギリ行ける範囲でした」と威張れる機力ではなかったがボートレースの神様は羽野にチャンスを与え、本人がそれを確実にモノにした。優勝戦で勝てるイメージは「正直湧かなかった」と言うが「どんな状態でも勝てるように取り組んできた」ことが実を結んだといえる。決戦前夜には「去年のグランプリで自分に足りなかったことをメモっていました」と勝負に臨む前の準備は忘れていなかった。

 SG覇者となった今、今後の目標は「地元のSGを取る」こと。8月の福岡SG「メモリアル」が目標達成の舞台となるのか――。再度の猛アタックに期待しよう。