母親に対する自殺ほう助容疑で逮捕された歌舞伎俳優・市川猿之助容疑者(47)が当主を務める名門「澤瀉屋(おもだかや)」は、市川中車(香川照之=57)や、中車の長男・市川團子(19)が代役として存在感を発揮するなど明るい材料もあるが、いまだ先行きは不透明だ。そんな中、これまで〝トラブルメーカー〟の印象が強かった歌舞伎俳優・市川團十郎(45)の存在感が増している。

「團十郎は市川宗家といわれる成田屋で、澤瀉屋との関係も深い。自身の昨年12月の襲名披露公演では、銀座クラブホステスへのセクハラ報道で活動自粛した中車を周囲の反対を押し切って出演させ、復帰への道筋をつけた。團子がスター候補として期待されていますが、中車自身も修業の身であり、歌舞伎の実力はまだまだ。澤瀉屋の若手俳優や関係者も團十郎に今後について相談している」(梨園関係者)

 猿之助容疑者が主演予定だった東京・歌舞伎座「七月大歌舞伎」(28日まで)で、代役を務めているのが中車。結果論にはなるが、團十郎が自身の襲名披露公演に出演させなければいまだ歌舞伎の舞台に立てていない可能性もあっただけに、澤瀉屋にとって團十郎は恩人ということだ。

 そんな團十郎といえば「市川海老蔵」時代、半グレ集団による暴行騒動を起こせば、ここ数年でも多重交際疑惑をはじめ女性スキャンダル報道が続出。さらに頻繁すぎるブログ更新などに対して「歌舞伎界のトップとして重みがない」などという批判もあり、その奔放な言動に眉をひそめる歌舞伎関係者も多かった。

 しかし、そんなムードは一変した。現在の歌舞伎界は猿之助容疑者の逮捕で俳優が軽々しい発信をしづらい状況。にもかかわらず日本一の大名跡・市川團十郎は頻繁なブログ更新を続けるなどブレない姿勢を貫いたことで、ほかの俳優たちも発信しやすくなったのだ。

「SNSでは、長女の麗禾さん(市川ぼたん)や長男・勸玄くん(市川新之助)との心温まる日常を変わらず投稿している。以前とは違って梨園から批判などは起きていない。むしろ歌舞伎関係者、ファンからは暗いムードを少しでも変えてくれると好評です。どちらかといえば今までは悪目立ちしていたが、仲間の俳優からは明るい発信をしやすくなっているとありがたがられている」(同)

 さまざまなスキャンダルを経て、團十郎が澤瀉屋、歌舞伎界のキーパーソンになっている。