5月27日まで東京都渋谷区の伝承ホールで上演のヒューマンドラマ音楽舞台劇「奇跡のシンガー2023」(制作・演出・甲斐智陽)が25日に開幕した。出演中の歌手で女優の原めぐみが、共演者のいしだ壱成についてこう語った。

「いしだ壱成さんは、舞台ではディレクター役を演じられ、さりげない自然な演技が光っていました。けいこ場では、監督に命じられ、若手のキャストの見本として演じられたシーンを拝見しましたが、舞台という気負いなくナチュラルな雰囲気での演技、存在感が魅力的な方だと思います」

 原は養護ホームの院長役で出演。「私は養護ホームの院長役でありながら、毎年恒例のクリスマスパーティーにて歌を披露するという役どころで、華やかなパーティー衣装で英語の歌を披露させていただいています。この舞台は歌が各所に散りばめられ、それぞれのキャストが歌い、素敵な楽曲を沢山お楽しみいただける作品ともなっています」と話す。

「東日本大震災からすでに12年。過日も能登で大地震があったように明日は我が身です。今回、私は二度目の出演ですが、震災を風化させないためにもこの作品はずっと上演していって欲しいと思っています。震災で母を亡くしても、体が不自由であっても、明るくたくましく生きていこうとする主人公に感動を覚える作品です。27日が千秋楽。みなさま、ぜひ会場まで足をお運びください」とアピールした。