歌舞伎俳優の市川猿之助が24日、警視庁の事情聴取を受けていることがわかった。

 猿之助は今月18日、東京・目黒の自宅で父・市川段四郎さん、母親とともに倒れているところを発見された。その後、両親は死亡。司法解剖の結果、死因は「向精神薬中毒の疑い」と発表された。

 猿之助は「家族会議をした。死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」と述べていたとされる。

 警視庁はこの日午前、都内の警察施設で猿之助を聴取。一報はテレビ各局で速報された。

 両親の死因となった睡眠薬の致死量は数百~千錠とも言われる。また薬物の空箱などは自宅から見つかっていない。この辺りの事情について聴取しているとみられる。

 テレビ関係者は「猿之助さんは素直に応じているそうですが、当局は慎重に裏付け捜査を行っている」という。

 両親が誰の手も借りずに亡くなったのなら、猿之助は無罪。猿之助が薬物を調達し、飲ませた場合は自殺ほう助などの罪に問われる可能性が高い。

「聴取で『私がやりました』と認めても、裁判で証言を覆されたら公判維持が難しくなる。当局はそうしたことも想定して、証拠集めをしている」(同)

 猿之助聴取の一報が流れたこの日、東京・目黒にある猿之助の自宅は、事件当初に比べてひっそりとしていた。ただし、事件の衝撃は収まっておらず、近所に住む70代女性は「(事件が起きた)朝は出かけていて、家に帰ってきて近所が騒がしくてビックリした。猿之助さんのお母さまはすごく気品のある方。直接お話したことはないけれど、お見かけするといつも姿勢がきれいでね。とてもこんなことになるとは思わなかった」と力なく答えた。

 50代男性は猿之助について「あいさつしたことがある。『頑張ってよ!』って。その時は恐らく急いでいたと思うんだけどね。『はい! ありがとうございます』って気持ちよく返してくれた。マスクの下でも笑顔が見えてね」と回想し「生きててくれたから、舞台に戻ったら絶対見に行くんだけど」と語った。