犯罪ジャーナリストの小川泰平氏(62)が23日深夜、ユーチューブチャンネル「小川泰平の事件考察室」を更新。歌舞伎俳優の市川猿之助(47)が自宅から救急搬送され、家で倒れていた両親が死亡した事件を元ベテラン刑事ならではの視点で取り上げた。

 さる18日の事件当日、マネジャーの119番通報は午前10時18分。小川氏の調べでは本来、マネジャーは午前10時に猿之助を迎えに来る予定で、玄関のカギは開いていたという。

 集団強盗が騒がれる昨今、著名人の自宅が無施錠とは不用心。小川氏は「マネジャーが迎えに来るのを見越して、(中略)いつもこの時間に(家人が)開けてくれてるんだよというのか、それともこの日はたまたまカギが開いてたっていうのかね、どうなのかな」と疑問を呈した。

 猿之助の部屋にあったという遺書のナゾも挙げた。

「芸能人を含め著名な方が亡くなる場合、(中略)遺書の内容ってまず漏れてきませんよね。当たり前ですけど。それを今回は、ご自身が生存しているにも関わらず、なんか漏れているというね。ちょっとなんかそこも違和感があるなという感じがしています」

 また小川氏は「(父親の)段四郎さんとか母親の遺書って実際になかったのかなっていうところ。これもちょっと不可解」とした。

 報道によると、事件当日の午前9時ごろ、女性の叫び声のようなものを聞いたという近所住民の証言がある。

 小川氏は「母親は亡くなって死後硬直が始まってるような方が、午前9時には当然起きていません。(猿之助宅に)女性はいないわけなんですね、母親以外には。となると、その9時の声は誰だったのかな」と指摘した。

 当初は次のように推測していたという。

「いつもの生活状態で、午前9時に何も両親から反応がないので〝え、何やってんだろう?〟と思って、たとえばですよ、猿之助さんが2階のリビングに行ったら、2人がすでに亡くなってた。『え~っ!』ってなりますよね。その声が午前9時だったのかな。それを見て〝いや、これえらいことになった〟ってことで、本人が後追いを図った可能性、あるんじゃないかなと思いました」

 警視庁が司法解剖した結果、両親の死因は向精神薬中毒とみられる。小川氏は、この薬を誰が用意したのかもナゾの1つとして挙げた。

「たとえば無理やり飲ませる。なんかウソをついて飲ませるとなると、これは事件になる可能性もあるんですけども、そんな簡単にね、飲み物に混ぜて飲ませられるほど簡単ではないだろう。争った形跡も何もないのでね。じゃあ猿之助さんについてはどうなの? 実際に10時に迎えに来るってのが分かってるわけですから、そんなタイミングよく未遂で終わるもんなのかな、といったような疑問があるのも事実です」

 猿之助は、来月16日公開予定の映画「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」に出演している。2014年から続くテレビ朝日系ドラマシリーズの映画化で、猿之助は被疑者の内閣総理大臣という重要な役どころだ。

 実は小川氏は、この映画の宣伝番組の収録を26日に控えていたという。

「(刑事時代に)取り調べをよくしてきたってことでね、取り調べのリアルはどうなの?っていったような話をする予定だったんですが、ちょっと中止というか延期というか、『その日(の収録)はなくなりましたよ』という連絡をいただいて。〝あぁちょっと残念だな〟というふうに思ったりもしておりました」と小川氏は明かした。