NHKの教育番組「できるかな」の「ノッポさん」として知られる俳優で作家の高見のっぽ(本名・高見嘉明)さんが死去していたことが10日、分かり、日本中がショックを受けている。

 高見さんは昨年9月10日、心不全のため死去していた。享年88。亡くなってから8か月後に発表されたのは、高見さんが生前、「死後半年以上伏せてほしい」と希望したため。10日の誕生日に合わせて公表したという。

 高見さんと言えば、なんと言ってもノッポさんとして出演した「できるかな」が代表作として知られている。相棒のゴン太くんとともに一言もしゃべらずに工作を行う姿が人気を博した。

「できるかな」は1970年4月から90年3月まで、実に20年間にわたって放送されたが、実は最初の1年間は高見さんは出演していなかったという。

「できるかな」の前身番組は、66年にスタートした「なにしてあそぼう」だった。高見さんはこの番組にノッポさんとして抜擢されて出演。「できるかな」と同じような工作番組で、ノッポさんも人気になったが、4年で終了してしまった。

 当時の関係者から話を聞いたというテレビ局関係者は「NHKの番組制作を担当する部長が新しく就任し、自分で新しい番組を作りたいと思ったらしい。今でもよくある話だけど、それで『なにしてあそぼう』は終わって『できるかな』が始まった。それと同時にノッポさんも降ろされたんです」と明かす。

 だが番組が始まった1年後、高見さんは「できるかな」にノッポさんとして出演することが決まった。その理由は視聴者から、ノッポさんを待望する声が数多く寄せられたからだという。

「特に幼稚園の先生から『ノッポさんを出して!』という声が殺到。子供たちが、ノッポさんがいないと番組を見なくなったんです。それでNHKは1年後、ノッポさんにもう一度出演をオファーしたらしい」(同関係者)

「できるかな」は、それから19年間も続く長寿番組となるのだから、分からないものだ。