ヘヴィメタルバンド「X‐RAY」のドラマーとして知られ、数々のバンド、セッションで日本のロックシーンを支え続けた高橋ロジャー和久さんが死去したことが20日、分かった。64歳だった。2022年11月には肺がんを公表し、闘病を続けていた。
親族は公式Xで「夫・ロジャー高橋が旅立ち、本日無事に告別式を執り行いました」と報告。「静かに見送る予定でしたが、本当にたくさんの方々が駆けつけてくださり、夫の最期を賑やかに、そして温かく彩ってくださいました」と感謝をつづった。
さらに「夫の身体はなくなっても、彼が生み出した音楽や言葉は、これからも皆様とともに生き続けると信じています。どうか時々、彼の曲を聴いて、思い出してあげてください」と呼びかけた。
ロジャーさんは1961年大阪府生まれ。1983年、「X‐RAY」でメジャーデビュー。重厚かつ歌心あるドラミングで知られ、「レジスタンス」でも活動。さらにポルノグラフィティ、Charら数々のアーティストとも共演し、〝J‐ROCK界の重鎮ドラマー〟として存在感を放ってきた。
愛称の〝ロジャー〟は、敬愛するQUEENのドラマー、ロジャー・テイラーに由来する。
突然の訃報に、盟友たちからは悲痛な声が相次いだ。
「Shrimp Heads」、「X‐RAY feat.KENTARO」で共に活動したギタリストKENTAROは「普段からマイペースながら、周りの空気を読んで笑いどころを逃さない発言や、時には率直かつ適切な意見など、尊敬するところ満載の大先輩でした。入院中もつまらないと思うところをいろいろ話してくれたり、飾り気のないところも好きでした。ドラムで歌うという心を常にお持ちのお方でしたし、何より一緒に演奏してる時、心地良かった」と偲んだ。
元「黒夢」、現「VINYL」のギタリスト鈴木新も「高校生の頃、地元のライブハウスで観たX‐Rayは僕にとって特別な存在でした。目黒駅からライブステーションへ向かう道を、辛そうな中でも力強く一歩一歩歩かれていた姿が強く心に残っています。できればOUTSIDER時代のラインナップで、もう一度X‐RAYを観たかった。どうか痛みや苦しみのない世界で、思う存分パワフルなドラムを叩いてください」とメッセージを送った。
VINYLのボーカリスト福井祥史は、1999年当時の秘話を告白。「音楽を辞める事を決めていた時、Paulさん(44MAGNUM)から『おまえ音楽辞めるな』と言われ、その場にいたロジャーさんをつかまえて『お前らバンドやれ』と紹介されました。当時は活動再開の意思はなかったんですが、ロジャーさんは、Paulさんの無茶ぶりに戸惑いながらもやさしく対応してくださいました。またどこかで会えると信じていたのでとても残念です」と肩を落とした。
X‐RAYのベーシスト臼井孝文は、「世界一のドラマー」と断言。「僕がバンド活動から離れている時にも、ロジャーはただ一人ドラムを叩き続けた。それは僕にとって、戻るべき場所を照らす灯台のような存在だった。ありがとう、ロジャー。やっと痛みからは解放されたね。もう二度と一緒にステージに上がれないという現実が、これからずっとのしかかってくる」と、その存在の大きさを語った。
また44MAGNUMのボーカル梅原達也も「『Paulからもらったスネア重宝してんで!』。まるで子供の様な屈託の無いビッグスマイルで言ってくれたね? ロジャー!! またバンドやろうぜ!」と叫んだ。
44MAGNUMのギタリスト広瀬さとしJIMMYは「ロジャーとはこの業界で誰よりいちばん古いんです。2人とも初めてのバンド。高校生だったからね。今月、病院で久しぶりに会って、…そして逝ってしまった。次はお互いどんな課題に燃えるんやろ? やっぱり音楽なんかな…? と本人に訊きたい…」と述べた。













