進化の証しだ。格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 5」(29日、東京・国立代々木競技場第一体育館)、大相撲の元十両貴ノ富士ことスダリオ剛(25)は、ロッキー・マルティネス(37=グアム)に圧勝した。

 1ラウンド(R)は左ジャブを確実に当てていき、軽快にソバットをくらわした。得意のぶちかましでグラウンドに移行し、上から相手をコントール。2Rも左構えと右構えを巧みにスイッチしながら、右フックでぐらつかせて圧倒した。グラウンドでは相手の顔面にヒジを浴びせ、マルティネスの左眉横をカットして大流血に追い込んだ。さらにヒザ蹴り、踏みつけ、サッカーボールキックでフルボッコだ。

 3Rもタックルからグラウンドに持ち込み鉄槌、ヒジの猛攻。一本勝ちはできなかったが、現DEEPメガトン級王者に何もさせなかった。判定「3―0」で快勝し、会心の笑顔を見せた。

パウンドを落とすスダリオ剛
パウンドを落とすスダリオ剛

 昨年大みそかのジュニア・タファ戦では屈辱の98秒TKO負け。今年2月に3週間、米国修業を敢行したが、どこがどう変わったのか?

 スダリオは試合後「何回かグラつかせたけど、タフな選手なのでKOするのは難しかった。攻め急ぐとスタミナを使うし、無理してKOにいくより、テークダウンを混ぜて気を散らしたかった。計画通りで予想通り。一番は気持ちで立ち向かっていけた」と明かした。

 試合前に立てた戦術を完遂することに徹底し、多彩な打撃技も公開。「今までは準備不足とか気持ちに不安があって出せなかったが、準備期間(練習を)ハードにやってきて、気持ちが乗っていた状態で臨めた」とメンタル面の進化も強調した。

 敗れたマルティネスも「思っていたのと違って、素晴らしいゲームプラン。いい戦術だった」と脱帽。スダリオは「これからも真摯に、試合が決まったら準備していきたい」とこれまでのビッグマウスも〝封印〟し、今後の精進を誓った。