政治家女子48党(NHK党から改名)の副党首を務める丸山穂高元衆院議員が16日、目黒駅前で行った街頭演説会で、黒川敦彦氏に凸撃され、双方が警察に通報する事態となった。

 衆院解散で議員バッジを失ってから海外放浪中の丸山氏は、前日に約7か月ぶりに帰国。この日は同党や政治団体「NHK党」から統一地方選後半戦に立候補している候補の応援回りに入った。

 目黒駅前で行われた久保田学氏や川端慎二氏らの応援演説に「お前も立花の犬か!」とヤジを飛ばしてきたのは現在、同党の内紛騒動で立花孝志氏と対立している黒川氏だ。党のカネの使いみちで「副党首の丸山氏にも責任がある。ヤジは合法だ」と声を張り上げ、一時は街宣車に手をかける場面もあった。

 これに丸山氏は「元気な応援をいただいた」と当初は相手にしていなかったが、黒川氏がヒートアップしたことで、陣営は「選挙妨害」として、警察に通報。丸山氏は和歌山での岸田首相の暗殺未遂事件を引き合いに出し「選挙妨害をしたいなら、自分で選挙に出て、訴えればいい。(妨害は)民衆に対する冒とく。妨害では支持は集まらない」と黒川氏を一蹴した。

 黒川氏側も警察を呼び、一触即発の雰囲気に陥ったが、騒動はこれだけでは終わらなかった。

 演説会後も黒川氏から詰め寄られた丸山氏は、対面で行われていた都民ファーストの会の候補者の演説を聴きたいと移動。小池百合子都知事が応援で駆け付けており、物々しい警備の中に2人と10人以上の配信者が聴衆の中に入り込んで、会場は騒然となった。

 すると黒川氏は丸山氏から小池氏にターゲットを切り替え「グローバリスト」とヤジを飛ばす事態に。これには小池氏は「ちょっと静かにしていただけないでしょうか」とけげんな顔をしていた。