キックボクシングからボクシングに転向した〝神童〟こと那須川天心(24=帝拳)が、デビュー戦(8日、東京・有明アリーナ)で日本バンタム級4位の与那覇勇気(32=真正)に判定3―0で完勝した。
キックボクシングで42戦全勝(28KO)の戦績を残した那須川は、昨年6月の武尊戦勝利後にボクシング転向を正式に表明。2月9日にB級プロテストに合格し、デビュー戦では17戦12勝4敗1分け(8KO)の実績を持つ与那覇とスーパーバンタム級6回戦で対戦した。
キック時代と同じく矢沢永吉の代表曲「止まらないHa~Ha」で花道に現れた那須川は「やったるぞー!!」と雄たけび。緑を基調にしたコスチュームで名前を呼ばれると、両手を上に上げて前方に元気玉を放つような仕草を見せた。
1ラウンド(R)は右のジャブを打ちながら自らの距離を保つと、オーソドックスで構える相手の外を取りながら右ストレート、左ボディーと的確なパンチをヒットさせる。
2Rに入ると、完全にペースをつかむ。開始早々、カウンターで右ストレートをヒットさせると続いて相手の攻撃を空振りさせてから右フックで最初のダウンを奪うことに成功し、早くも相手の鼻から流血させる。その後も緩急を入れながらパンチを叩き込んでダメージを蓄積させた。
3Rも相手をコントロール。アントニオ猪木さんの得意技・弓引きナックルパートの如く大きくひじを引いてから放つ左ストレートをヒットさせるなど前に出る相手を捉え続けた。
4Rもカウンターの左ストレートをヒットさせるなどペースをつかむ。しゃがみこんでから放つ蛙飛びアッパーのような攻撃は空振りしたが、その後ロープ際に追い込んでラッシュをしかけるなど追い込んだ。
5Rも相手を寄せつけずペースをつかむ。最終6Rも最後まで自分のペースで攻め続け、判定3―0で完勝した。
試合後、那須川は「ボクシングファンの皆様、はじめまして、那須川天心です。与那覇選手的にもメリットはなかったと思うんですけど、僕のデビュー戦を受けてくれて感謝しています」と笑顔を見せる。キック時代には2018年6月のロッタン・ジットムアンノン戦の一度しか経験がない6Rの戦いに「試合前も『本当に俺試合するんだ』見たいな感じで。6R戦えるかも分からないじゃないですか。ずっと変な感覚がありました。倒せはしなかったですけど、ちゃんとダウンを取って勝てたので、ボクサー那須川天心として見てくれるんじゃないかと思うんですけど、どうですか」と充実感をにじませた。
今後に向けて「これが限界じゃないので。しっかりボクシングを初めて半年なんですけど、ここからさらに進化して最高のチームと共に…。チーム帝拳やキックボクシングのRISEの代表だったり会長だったり、自分の親とか、チームに恵まれているので、チームと共に戦って、ボクシングでも世界を取ろうと思っています」と頂上をしっかり見すえる。そして「チャンピオンを目指していくにはこういう試合ではダメだと思う。しっかり倒してみんなにアピールできたらと思うんで、ダメージがないのでしっかりと次に向けていい試合ができるように生きていくので」と次戦のKO勝利を早くも誓った。













