ボクシングのWBO女子世界アトム級タイトルマッチ(30日、東京・後楽園ホール)で、王者の黒木優子(32=YuKOフィットネス)は、挑戦者で前王者の鈴木菜々江(30=シュウ)を3―0の判定で下し、初防衛に成功した。

 黒木は2014年5月にWBC女子世界ミニフライ級王座を獲得。17年12月の王座陥落から約4年9か月を経て、昨年9月の世界戦で鈴木を下し、2階級制覇を達成していた。

 この日が初防衛戦となる黒木は距離を取り、相手のペースに引き込まれないように攻撃。だが、ベルト奪還に燃える鈴木に腕をつかまれ厳しいボディーを打ち込まれるなど苦戦を強いられた。それでも華麗なアッパーを決めるなどし、判定勝ちした。

 KO勝ちを宣言していた王者は悔しい表情を浮かべ「初防衛できましたけど、本当にすみません!」と絶叫。「ひやひやさせてしまってすみません。次はもっと磨きをかけて勝っていきます」と次戦に向け決意を新たにした。

 前回の世界戦に続き、拠点の福岡を離れ元世界3階級制覇王者の長谷川穂積氏を育てた真正ジム(神戸)の山下正人会長とのタッグで挑んだ。王者は「会長から『場所を先に取れ』って言われてたのに相手が来るところに合わせてやろうっていう気持ちが全ラウンドで出ちゃって…。会長の言葉を守らなかった自分の責任です」と猛省した。今後の目標について問われると「決められた試合を一つひとつやって最終的には統一チャンピオンになること」と力強く語った。

 今春から正式に真正ジムに移籍することを発表した王者は「これからは真正ジムの一員として恥じない試合をできるように頑張りたいと思います」と宣言。世界女王の防衛ロードに注目だ。