AKB48が27日、公式ユーチューブチャンネルを更新し、新シングルのリリース発表とともにレーベル移籍を電撃発表した。公開された映像では「AKB48時代は終わってしまったのか?」「今は顔と名前が一致しない」などSNS上の声をあえて紹介。公式ライバルの乃木坂46が「新たなアイドル戦国時代が始まる」と警戒するなかでAKBは終えんを迎えるのか、それとも――。

 この日、グループの公式ユーチューブチャンネルで、61枚目シングル(タイトル未定)の4月26日発売と選抜メンバー16人が発表された。

 本田仁美(21)が59枚目シングル「元カレです」以来、2度目のセンター。ほかには、昨年5月にお披露目された17期研究生の平田侑希(20)と山崎空(18)が初選抜。2作連続の佐藤綺星(18)を含め、17期研究生3人が選抜入りするフレッシュな顔ぶれとなった。

 もっともファンにとっては、キングレコードからユニバーサルミュージック/EMI Recordsへのレーベル移籍の方が驚きかもしれない。2008年10月発売の10枚目シングル「大声ダイヤモンド」から14年半、キングレコードでリリースしてきたからだ。

 現在、「オリコン週間シングルランキング」で09年10月発売の14枚目シングル「RIVER」から47作連続・通算47作でシングル1位を獲得。「女性アーティストによるシングル連続1位獲得作品数」「女性アーティストによるシングル通算1位獲得作品数」と、「連続」「通算」で歴代1位の自己記録を更新している。

 これらの偉業はまさに所属レコードとともにあっただけに、結成18年目を迎えてなぜ移籍?との声があるが…。

 その一つの答えは、26日に公式ユーチューブチャンネルに突如公開され、話題となっていた映像にある。「AKB48時代は終わってしまったのか?」「今のAKB48顔と名前が一致しない」といった、本来なら目を背けたいSNS上の声をあえて公開していた。

 事情に詳しい関係者はこう指摘する。

「すでに1期生ら黄金期メンバーは卒業している。現役メンバーたちは〝何かを変えたい〟〝このままだとAKBは終わる〟と危機意識を持っていた。絶頂期を知るレコード会社からあえて離れ、新たな環境で再浮上を狙う意図もあるとか。運営会社もレコード会社に任せていた部分が多かったが、心機一転で積極的に仕掛ける姿勢も見せるつもりのようです」

 これで姉妹グループのHKT48、NMB48、NGT48に続き、AKBもユニバーサルに合流した形。かつて開催されていた48グループの最大イベント「選抜総選挙」が〝復活〟する可能性もありそうだ。

 くしくも「AKB48の公式ライバル」の肩書で誕生した乃木坂46は世代交代の真っ最中。26日のコンサートで、最後の1期生・秋元真夏(29)がグループを卒業した。

「乃木坂で新キャプテンになった梅澤美波は、アイドル界について『新戦国時代になる』と気を引き締めている。〝乃木坂46の公式ライバルグループ〟がオーディション中で、今夏にデビューする予定です。乃木坂の1強時代が終わり、梅澤が語るように再び戦国時代になると思う」(同)

 女性アイドル界がさらに盛り上がりそうだ。