121、122期にスポットを当てる「Challenge! 新人選手紹介」は東京からデビューした松本詩乃(23=東京)に注目! 高校時代から自転車競技に打ち込み、日体大卒業後ガールズケイリンの世界へ飛び込んだ期待のルーキーの胸中に迫る。

 日体大に進学後も自転車競技を続けていると、高校時代にしのぎを削った仲間たちが次々とガールズケイリンで活躍する姿を見て選手を志した。

「石井菜摘(引退)さん、佐藤水菜さんらが同学年で、山口伊吹も知っていました。みんなの姿を見ていたら自分もなりたいと思った。他にもやりたいことがあったから迷いましたが…」と当初はためらいもあったが、競輪選手になると決意した決定的な出来事があった。

 それは大学3年時、立川競輪場で行われたガールズグランプリ2019を観戦したときのことだ。「石井寛子さんが落車をしたのですが、立ち上がって再乗してゴールしたんです。そのとき、スタンドにお辞儀をした姿が衝撃的でとても感動したんです」とプロのすごみを目撃し、気持ちがたかぶった。

 知人の紹介で山崎充央(48=東京、79期)に弟子入りすると、日本競輪養成所の試験には一発で合格した。養成所時代は「すごく追い込んでとかではなく、抜くところは抜いて、やるところはやるみたいな(笑い)」という高校、大学でつちかった器用な身のこなしで着々と力をつけた。それはすべて自転車が好きだからこそで、厳しい集団生活にも気持ちを切らすことなく1年間を過ごした。

 昨年7月に本デビューを果たし、約半年が過ぎた。初めは着を欲しがるあまりに慎重なレースが多かったが徐々に立ち回りを覚え、直近は競走得点を50点台に乗せた。

「最初は自分の考えだけで走っていたけどうまくいかずモヤモヤがあった。でも師匠と話を重ねるうちに自分の戦い方が分かってきたんです」

 アドバイスは「強い選手より前に。先にダッシュすれば勝負になる」とシンプルなもの。基本に忠実に、丁寧な練習で戦い方を身につけている。

 今年は「優勝を目指したいけど、その前にまずは3日間、確定板に載れるように。そして勝ちグセをつけていきたい」と目標を掲げ、さらなるレベルアップを図る。

Q&A
――趣味は?

 友だちをつくることです。いろんな場所でいろんな人たちと話をして吸収することが好きなんです。視野も広がります。

――仲のいい同期は?

 小泉夢菜、野寺楓、塩田日海です。みんな同い年なんですよ。養成所時代もずっと一緒にいて。今も頻繁に連絡を取っています。

――長崎の山口伊吹選手と仲がいいそうですね。

 高校時代からずっと仲がよくて今もご飯に行きます。普段もフワフワしている? そうですね、何かちょうどいい(笑い)。でも松戸のデビュー戦(ルーキーシリーズ)のときはでっかい花束を持ってきてくれたんです。ちょっとウルっと来ましたね。

☆まつもと・しの 1999年3月7日生まれ。東京都出身。157・1センチ。55・5キロ。日体大を卒業後、競輪選手養成所に入所し、2022年7月の青森で本デビュー。