メイン抜てきの理由は――。〝燃える闘魂〟アントニオ猪木さん(享年79)の追悼イベント、「INOKI BOM―BA―YE×巌流島in両国」(28日、東京・両国国技館)の前日会見が27日に都内で行われ、新日本プロレスの柴田勝頼(43)が闘魂継承を誓った。

「新日本プロレス提供試合」として、元UFCファイターのトム・ローラーとUWFルールで激突する。会見で柴田は「しっかりとアントニオ猪木を弔わせていただきたい」と決意表明。試合はメインイベントとなり「試合順に関しては、いつ何時やれるのかということ」と気合を入れた。

 会見後も「いろんな見方があると思うが、自分がここにいること、それを意味のあることにしたい。ただの格闘技の大会だったら、他のイベントだったら、自分は出ていない」ときっぱり。その上で「アントニオ猪木の追悼大会だから、自分が新日本で学んできたことをしっかりと出したい。しっかりと闘魂を受け継ぎたい」と並々ならぬ気合を見せた。

トム・ローラー(右)とポーズをとる柴田勝頼
トム・ローラー(右)とポーズをとる柴田勝頼

 追悼大会の対戦カードには、木村〝フィリップ〟ミノルVS矢地祐介、イゴール・タナベVSメルヴィン・マヌーフなど格闘技マッチが並ぶ中で、ただ一人参戦するプロレスラーの柴田がメインを務める。その狙いはどこにあるのか? 

 会見終了後、柴田に「明日は頼みます」と直接声をかけた大会プロデューサーの谷川貞治氏は「猪木さんを一番よくわかっている。格闘技の大会としたら、イゴールVSメルヴィンがメインで十分。ただ、猪木さんを生でわかっているのは柴田選手だけ。猪木さんの思いが伝わる。そこに懸けている」と明かした。
 
「令和猪木軍」総監督の〝元暴走王〟小川直也氏も柴田のメイン抜てきをぶち上げていたが、谷川氏は「小川さんとはほとんど話が合わないが、これは珍しく話が合った」とニヤリ。その上で「格闘技のイベントだが、猪木さんにも『プロレスラーが最後、締めろよ』という思いがあると思う。(格闘家がメインだと)『何か違うじゃん』とね」と猪木さんの〝遺志〟に従ったのだという。

 最期まで「プロレスラーは強くなければならない」と言い続けた〝燃える闘魂〟の思いを、柴田が継げるか。注目が集まる。