【Mリーグで見せたプロの選択】写真の場面であなたならどうする? 何を切る? 下にある【答え】を読む前にまずは考えてみよう。

12月6日2回戦 東3局1本場 南家・勝又健志の5巡目
12月6日2回戦 東3局1本場 南家・勝又健志の5巡目

 高打点が狙えるチャンス手なのに、他者から仕掛けが入る。麻雀における「スピード感」が試される瞬間だ。3着目からの巻き返しを狙っている勝又健志(風)は赤入りの平和、一盃口に三色同順まで見える大チャンス。なんとしてもアガりたいが、それを阻止するかのごとく、仲林圭(U)から鳴きが入った。

【答え=8索】まだ5巡目ながら、時間的猶予はない。ここで勝又は8索という選択を導き出した。勝又の手は2シャンテン。しかし下家の仲林の鳴きを見た時点で「先制テンパイできることはかなり少ない」と、先手を取ることは難しいと判断している。ならば、上家としてできることは、これ以上鳴かせることなく仲林のテンパイスピードを遅らせつつ、自分がテンパイに近づく選択だ。「仕掛けを入れている選手に、さらに愚形ターツを鳴かせてしまうと自身がテンパイする前にアガられてしまう可能性が高い。自身のアガリ率を高めるためにも仲林選手の急所(愚形ターツを鳴かせる)を絞ってスピードを落とさせる必要がありました」と考えた。

 勝又のイメージは、自身のアガリは「都合よく進められて12巡目」。そこまで渡り歩くには仲林だけでなく、他の2者に対しての安牌も必要なため、ここであっさり北を切るわけにはいかない。では、仲林に鳴かれない牌はどれか。「自身が9索対子なので、9索を持っていないことが多い=カン8索で鳴かれにくいので切りました」

 チャンス手に溺れない勝又の思考は的中。仲林のテンパイを遅らせると、後に瀬戸熊直樹(雷)からリーチが入ったが、待ちは勝又が先に切っていた8索を含む、2・5・8索。リーチの直後にはしっかり残していた北を切って危機を逃れた。アガリにこそ結びつかなかったが、攻守兼ね備えた選択が光った。

リーチが入っても北があるから安心
リーチが入っても北があるから安心