政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が新型コロナに感染したことが12日に判明。尾身氏がワクチンを5回接種済みだったこともあり、ネットではネガティブな書き込みも見受けられた。

 尾身氏は10日夕方から倦怠感があり、12日にPCR検査で陽性と判明した。現在は喉の違和感があるという。濃厚接触者にあたる人はいない。

 尾身氏はコロナ禍となって以降、コロナ対策にかかわり、緊急事態宣言やワクチン接種について発言を続けてきた。コロナ対策の顔といってもよく、それだけに批判の矢面に立つこともあった。

 今回の感染をめぐっても、ネットで「お大事になさってください」「尾身さんでも感染するのだから誰でも等しく感染する可能性がある」と心配する書き込みがある一方で、「ちゃんと感染対策していたの?」「マスクもワクチンも意味ない」「気の緩みか夜の街で飲食してたんじゃないのか」などと厳しい意見も寄せられている。

 過去、コロナに感染して重症化した経験のある40代男性は「尾身氏が感染したことを笑うような風潮はよくありません。コロナに感染して苦しい思いをした人と感染したことがない人との間で分断があると感じます。それの表れではないか」と指摘した。感染しても軽症で済むケースもあり、コロナに対して重く考える人と軽く考える人でどんどん差が出ているわけだ。

 こうした状況のなか、脳科学者の茂木健一郎氏はツイッターで「尾身さんのご回復をお祈りします。ワクチン接種で症状が軽くなった可能性もあるでしょう。一方で、コロナの感染症分類の変更を含め、いろいろ見直す時期だと感じます」と冷静につぶやいた。

 分断を生まない変更が期待される。