10月下旬はミッドナイト競輪が大充実だ。松戸競輪場で「ガールズWトーナメント」(ガールズ4個レース=2R制シリーズ×2個。男子5個Rとの全9R)が25~27日に、向日町競輪場ではS級戦(A級4個との全9R)が28~30日に行われる。注目のシリーズを前に、兄・村上義弘氏の引退を受け後を継ぐ、向日町出走予定の弟・博幸(43=京都)に胸の内を聞いた。
朗らかな声で兄・義弘氏の引退について語った。「身近で見ていて、悔いなく終われたんやろな、と思いました」。これで「普通の兄弟に戻れる」と笑い、そして表情を引き締めた。
「兄がいないから自分がやらなアカン、とかはないですよ。自分がリーダーシップを、という年齢でもないので」
冷静に今を見つめ「これは昔から思っていたことですが、松本(整、引退=45期)さん、兄、がやってきたことを自分らの世代がつないでいかないといけない。それを、また新しい世代に」と話した。急な一報だったが、落ち着き、目の前に控える特別なシリーズに燃える。
「自分の平安賞やと思って頑張ります!」
今年前半は鎖骨の手術、再発などで長期間の欠場を強いられた。その影響もあり向日町の開設記念「平安賞」へのあっせん、出場はなかった。「9月があっせん停止で走れなかった(山田)久徳と一緒に」と、今回は練習仲間の山田との共闘に燃えている。
向日町競輪場は廃止の声が上がった時期もあったが、今は完全に持ち直し、こうした新たな試みにも積極的に動いている。「関係者の方々の努力に感謝しますし、それにどう選手が応えていくか、が大事」。ミッドナイトは無観客だが「お客さんはいなくても、地元は地元。向日町だけは言い訳がきかない」と責任に変わりはない。
10月上旬の熊本記念(久留米開催)では準優勝と復活の気配は大いにある。自身でも「強い選手と走ってどうかをバロメーターにしようと思っていた。松浦(悠士)、郡司(浩平)、竹内(雄作)たちに付いてしっかり走れたし良かった。すごい刺激ももらえましたしね」と手応えもつかめた。
「自分も兄のように悔いなく終われるように」
もちろん自身の引退などとはまだまだ先のこと。兄と同じ、燃える気持ちを武器に戦いの場に向かう。
☆むらかみ・ひろゆき 1979年4月15日生まれ、京都府出身。166センチ、69キロ。2010年立川グランプリ優勝。GⅠ3勝(4日制以上)。












