フリーアナウンサーの宮根誠司が2日、司会を務めるフジテレビ系「Mr.サンデー」に出演。前日1日に亡くなったアントニオ猪木さん(享年79)を追悼した。

 番組では猪木さんの生涯をVTRで紹介。イラクや北朝鮮などを訪問し、独自の外交を展開していた政治家時代と、晩年の闘病生活を中心に構成された。

 宮根は「われわれプロレスファンはどんなことがあっても猪木さんは死なないと思ってましたんで、まだちょっと受け入れられないんです」と素直な心境を吐露。やや言葉を詰まらせたようにも見えた。

 だが、すぐに続けて「振り返るとモハメド・アリ戦にしても、タイガー・ジェット・シン、アンドレ(ザ・ジャイアント)、ハルク・ホーガン…すごい試合いっぱい見せてくれたんですけど、最後の最後に病という敵との戦いさえも、ファンに猪木さんは見せるのかというのは、私はびっくりしました」としっかりした口調で感想を述べた。

 さらに「私は『ワクワクする裏切り』と言ってましたけど、猪木さんは現役時代、ファンに対してもレスラーに対しても全部いい意味での裏切りをして想像以上に喜ばせてくれた人」とたたえ「猪木さんは私も闘魂注入(ビンタ)を何度かしていただきましたし、街でもお会いしたりお電話いただいたこともあるんですけど、必ず『元気ですかー!』なんです。夜中3時に電話かかってきても『元気ですかー!』。今でもあの声覚えてます」と思い出を回想。

 その上で「本当に猪木さん、ありがとうございました」と語りかけ、頭を下げた。