熊本競輪GⅢ「開設72周年 火の国杯争奪戦in久留米」が福岡県久留米競輪場で10月1日に幕を開ける。
「まだ信じられない。ホンマなのかな」
輪界に大きな衝撃が走った兄・村上義弘(48=京都)引退のニュース。弟・博幸(43=京都)は数日前に聞いてはいたものの、心の整理はつかないまま、レース出走のため、久留米にやってきた。
「2日前(28日)にバンクに行ったら、自転車がかけてあったし、不思議で受け入れられない」
兄であり、師匠でもある義弘は偉大な存在だ。
「兄がいたから今の自分がある。周りから『強い兄を持って大変』って言われていたけど、乗り始めたころから強いし、憧れでもあった」
思い出のレースはたくさんある。初めて走った地元向日町の共同通信社杯(2007年)に日本選手権、グランプリ…。中でも義弘が優勝し、博幸が4着だった2014年名古屋GⅠ日本選手権決勝を一番に挙げ「忘れられない後ろ姿」は、今でも目に焼き付いている。
「兄弟で走るのが15年ぐらいあったけど、これが最後、これが最後って思っていた。僕が頑張らないと一緒に走れない」
〝先行日本一〟〝魂の走り〟と呼ばれた義弘イズムは、近畿を他地区もうらやむ戦う集団に化し、脇本雄太(33=福井)、古性優作(31=大阪)らがスピリッツを継承した。博幸は後見人として近畿軍団の成長を見守る。












