奈良競輪FⅠナイター「奈良はきもの杯・CTC杯」が10月1日に開幕する。初日S級予選10Rに登場する稲垣裕之(45=京都)が、29日に引退表明した村上義弘(48=京都)への思いを明かした。

「(引退は)発表の直前に聞きました。義弘さんは僕にとってかけがえのない存在で、今の僕があるのは義弘さんのおかげです。感謝してもしきれません」

 稲垣にとって村上は良き先輩であり、戦友でもある。村上が制した2016年グランプリをはじめ、過去に何度もビッグレースで連係しファンを沸かせてきた。二人にしか分からない特別な絆もあったはずだ。

「寂しいけど、苦しい中でも頑張っている姿を見ていたので、やっとゆっくりできると思うので、ホッとする部分もある。お疲れさまでした」と身も心も燃え尽きるまで、戦い続けた偉大な恩人の労をねぎらった。

 これからは「近畿の選手は村上さんの背中を見てきたし、取り組んでいた姿勢を僕たちが受け継いでいきたい」と村上イズムを継いでいく。初日10Rは川口聖二の番手から予選突破を目指す。