東京五輪柔道男子66キロ級金メダルの阿部一二三(24=パーク24)は、グランドスラム(GS)ハンガリー大会で確かな手応えをつかんだようだ。

 東京五輪以来、約1年ぶりの国際大会だったが、全5試合で圧巻の試合運びを見せて優勝。13日のオンライン取材では「しっかり相手を投げ切ることができて、自分らしい柔道ができた。全試合を通して前に出て、落ち着いて自分らしい戦い方ができた」と納得の表情を浮かべた。

 海外での過ごし方も再確認できた。東京五輪は自国開催だったことから「時差の調整や飛行機の長時間の移動がなかった」。ベストコンディションで戦うためには、細かい体調管理が必須。「今回はうまく調整できた」と10月の世界選手権(タシケント)を前に、生活面でも大きな収穫を得た。

 世界選手権には海外のライバル勢だけでなく、丸山城志郎(28=ミキハウス)も出場予定だが「世界選手権ではGSよりいいパフォーマンスを出せると思う。自分のやるべきことをやるだけ。自分の柔道を研ぎ澄ませていけば負けないと思うので、自分の柔道を磨いて勝ちに行くだけ」ときっぱり。王者の風格を漂わせた。