セリフも内容も「ありえん!」連発? NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」を巡り、このフレーズがキーワードと化している。

 13日の放送で、ヒロイン暢子(黒島結菜)がシェフを目指し、沖縄から東京へ向かった「ちむどんどん」。次週予告編も放送され、「まさかやー!」「ありえん!」と暢子の言葉が繰り返された。

 このドラマでは驚きなどの際に発せられる「アキサミヨー」をはじめ沖縄独特の言葉も何度も聞かれるが、それ以外で多いのが「ありえん!」。12日の放送では、暢子の兄賢秀がプロボクサーになったことに「ありえん!」と家族から声が漏れ、それ以前にも、妹の歌子が音楽教師に追い回される場面で「ありえん!」と叫んでいた。

「ありえん」は普通に意味が通じる言葉だが、2000年代前半ごろ、主に若者がトンでもない状況に「ありえない!」と言い放つなど、流行語の様相も呈していた。00年の「高校生最新トレンドランキング」(株式会社アイ・エヌ・ジー)によると、「今流行っている『言葉』は?」への回答で、第5位に「ありえない」が入っている。

 ドラマの時代設定は、13日までが64~72年。「ありえん!」が当時の状況を忠実に表現した言葉なのかは不明ながら、流行より30年以上先をいっていたかのような描き方だ。

 さらには、物事があまりにいい方向に転じる内容にも視聴者から「ありえん」と物言いが。

 高校中退でボクシングもやめた賢秀が、わずかな時間でプロボクサーに転じ、デビュー後に家族へ60万円を仕送り。元タイトル保持者のネット記述によると、4回戦のファイトマネーはチケット(をもらって自ら売って稼ぐ)もしくは現金6万円。60万円は現在なら180万円程度に相当する。タニマチからのご祝儀という可能性もあるが、プロなり立てには超破格。ツイッターでは視聴者の「ボクシングをバカにしているのか」との記述も見られる。

「ありえん内容のオンパレード」「何回見てもありえん」…。今後、どんな「ありえん!」が飛び出すのか。