舟券的中への近道 ボートレースアカデミー
【スターターロープ】ボートレースのエンジンは自動車やバイクと違いスイッチ一つではかかりません。ピットで出走を待つ選手は「エンジン始動」の合図とともにスターターロープをプーリーに巻きつけて引っ張り、エンジンをかけます。
エンジンがかかると、ロープは小さく巻いてボートの片隅に置きます。何事もなくレースが終われば、もうロープの出番はありません。ただ、待機行動中にエンストすると、ロープに再登場願ってエンジンをかけ直します。これはよく見る光景ですね。
とはいえ、この脇役中の脇役といってもいいスターターロープが脚光を浴びた珍事がありました。昨年2月の尼崎オールレディースで角ひとみ(広島)が待機行動中にエンスト。すかさずロープを取り出し再始動を試みた時になんとロープを水面に落としてしまい、エンストが確定(他艇はいったんピットに帰投し、5艇で再レース)。角選手は選手責任の出遅れ扱いとなりました。
実はスターターロープは選手の私物で消耗品。レース場の売店で買うのです(600円ほど)。ロープが擦り切れそうになったらもちろん、転覆したら水没するので買わなければなりません。
角選手の一件以降、レース場が予備ロープをボートに入れるようになったとか。さらに、場によっては転覆してもロープが水没しないよう、スターターロープ用のホルダー付きボートを採用しているそうです。
【選手宿舎】公営競技の選手はいったんレース場の管理下に入ると、外部との連絡が取れません。そこで必要なのが選手宿舎。6日制レースなら前検日を入れて宿舎に6泊することになります(宿泊費、食費は賞金から引かれる)。
宿舎は部屋(寝室&居間)、食堂(アルコールは一切飲めない)、風呂、ラウンジで構成されており(最近はビリヤード台などの娯楽室付きの宿舎も)、同地区を基本に1室3~4人で寝起きします。昔は部屋の最若手がお茶を入れたり、布団を敷いたり、先輩に何かと気を使うことが多かったようですが、最近は居間の奥が個室の寝室になった、プライバシーに配慮した宿舎が増えました。
レース場から宿舎までの距離も短くなる傾向にあり、若松や津などは宿舎をレース場の敷地内に新築したため選手は移動が楽になりました(宿舎が遠いとバスで移動する=席取りでも若手が気を使う)。宿舎にまつわる伝説も多く、かつて平和島と江戸川が同じ宿舎を使っていた時代(同時開催時には収容する選手の人数も2倍になる)に、平和島に出走する選手が、乗るバスを間違えて江戸川に行ってしまったりとか、エピソードはいろいろ。
水面では個人競技のボートレースも、宿舎では団体生活。それも若手にはつらい体育会系縦社会のノリ。ただ、最近は若手に快適な宿舎に変わりつつあるようです。












