北朝鮮の金正恩総書記が、国営放送の女性アナウンサーらに自らが設計した新築住宅を提供して話題を集めている。

 朝鮮半島情勢に詳しい関係者によると、朝鮮中央テレビは14日、正恩氏が15日の祖父・金日成主席の生誕110周年を前に、首都・平壌で行われた竣工式に出席した際の映像を放送したという。

 この様子を伝えたのが、長年に渡り北朝鮮最高指導者らの動静や国内の重要な出来事を伝えるベテランの看板女性アナウンサー・李春姫(リ・チュニヒ)氏だ。

「映像を見る限り、李氏は正恩氏に手をつながれて部屋の様子を見てまわっていました。新築住宅には、国営放送テレビ、労働新聞のエリート関係者らが入居する。正恩氏は女子アナらを処遇することで自身への忠誠心を呼びかける狙いがあります」(朝鮮半島情勢に詳しい関係者)

 李氏は一時期、後進の女子アナ育成のためテレビから消えた時期があったり、女子アナとして高齢者の部類に入ることから引退説まで流れたりしたが、再び存在感を示した格好だ。

「年齢は70代後半という説が有力です。北朝鮮は〝金一族〟が長年支配する独裁国家。女子アナも代えられないのか、李氏が再登場した時は『影武者か』と騒がれた。理解に苦しむ国です」(日本の公安関係者)

 北朝鮮をめぐっては、日米韓が7回目の核実験や長距離弾道ミサイル発射を警戒している。

「15日は平壌で大規模な軍事パレードが予定されています。記念行事を成功させる目的で女子アナらにサービスを提供した正恩氏の指導方針に、多くの市民が内心反発しているでしょうね」と政府関係者は語った。