ボクシングのヘビー級3団体統一王者でウクライナ出身のオレクサンドル・ウシク(35)が、首都キーウ(キエフ)近郊にある自宅をロシア軍に〝不法占拠〟された。

 ウクライナの放送局「Kyiv TV」は「ロシア軍の訪問後、キエフ近くのヴォルツェルにあるボクシング世界王者のアレクサンドル・ウシクの家はどのようになったのか」と題してロシア軍退却後のウシクの自宅の映像を公開。家の塀はロシアの軍用車両によって突き破られ、植木がなぎ倒されて庭が踏み荒らされた無残な様子を伝えている。

 さらに、門の扉には「ロシア軍」を意味するとみられる「V」の文字の落書きされ、バルコニーなどには割れた皿や酒ビンなどが放置。ロシア兵が勝手に飲食をしていたとみられる。ロシア軍がウクライナのスーパースターの自宅であることを認識していたかどうかは不明だが、不法侵入であることは明らか。その傍若無人ぶりが改めて浮き彫りとなった。

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、ウシクはキーウの領土防衛隊に参加。その後、前統一王者アンソニー・ジョシュア(英国)との再戦の準備を始めることを表明し、早ければ6月にも試合が行われる見通しとなっている。