WBAスーパー&IBF世界ミドル級タイトルマッチ(9日、さいたまスーパーアリーナ)の記者会見が7日、都内で行われ、決戦を前に両陣営が顔を合わせた。

 愛称「GGG(トリプルG)」。現役最強の一人として知られるIBF世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)は笑顔で会見場に姿を見せた。先に着席していたWBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(36=帝拳)の背後を通る際、肩にポンと手を置いてさりげなくあいさつ。自分の名前がアナウンスされると胸に手を当て、拍手で迎える関係者に手を上げて応えた。

 マイクを手にしたGGGは「皆さまこんにちは。この場を用意してくださってありがとうございます。感謝しています」と第一声。対戦相手の村田に対しては「人として大変、尊敬しています。今回の対戦まで時間がたくさんあったので、私も彼もとても良い準備ができたのではないでしょうか」と敬意を示した。

 新型コロナウイルス禍、ロシアのウクライナ侵攻など世の中は暗いニュースが続く。そのことを問われたゴロフキンは「世界の状況は本当に大変。普通のことをすることが大変だと認識しています。だから、このイベントにこぎつけた全ての関係者、プロモーター、政府も含めて感謝申し上げたい」とお礼の言葉を並べ「この大変な時に大きなイベントをする、これは想像を超えるような作業があったと思います。実現することをうれしく思いますし、頑張ってくださった皆様の期待に応える試合をしたいと約束します」と回答。隣の村田が「完璧な答えなので、そのまま復唱するだけになってしまう…。本当にその通りだと思います」と舌を巻くほど、思いが詰まったメッセージだった。

 日本滞在中のコンディションも順調だ。「私はどの試合にも責任をもってプロフェッショナルに取り組んでいる。今回も対戦相手に対しての取り組みを作ってきた」。試合前日(8日)に40歳の誕生日を迎えることには「まず40歳になったことがないので…」と苦笑しつつ「新たな気持ちです。40歳の瞬間に日本にいられることを実現するために、多くの人々が努力をしてきた。だから特別な気持ちです」と感想を口にした。

 一方、減量も問題ない。公開計量(8日)を前に専属のコック兼栄養士が体調を徹底管理。「私には最高のチームが揃っています。栄養士を兼ねているコックとはずっと一緒に共同作業してきて、いつも必ずアプローチは成功しています。今回も例外ではなく、私をいいコンディションに導いてくれると信じています」。減量は苦ではなく、ゴロフキンは「適正体重に戻すためにそんなには努力はいらない。私が戦闘態勢になる体重は4パウンド(約1・8キロ)違うだけ。今も体調は非常に良いです」と自信をのぞかせた。