〝お蔵入り〟を乗り越えた過去を武勇伝として語っていたが…。

 複数女優への性加害が報じられた俳優や監督として活動する榊英雄氏(51)は謝罪コメントを発表したものの、性被害などの社会問題を扱った監督映画「蜜月」は、25日の公開をいったん中止。関係者によれば、現時点で公開の見通しは立っていないという。

 俳優としてもNHK大河ドラマをはじめ、民放人気ドラマに多数出演。また、2012年には特撮ヒーロー番組「特命戦隊ゴーバスターズ」で、正義の司令官役を熱演した。放送中の同年8月には書店で盗撮していた犯人を取り押さえ、大々的に報じられていたこともあり「まさか、司令官が!」と特撮ファンの間でも衝撃が広がっている。

「蜜月」のほかに、4月15日公開予定の映画「ハザードランプ」(安田顕、山田裕貴ダブル主演)でも監督を務めた。さらに未発表の監督作もあり、すべてがお蔵入りとなれば、損害は計り知れない。

 もっとも映画関係者らは「榊さんは何度も監督した作品が〝お蔵入り危機〟に陥っており、イベントやインタビューでは〝ピンチをどう乗り越えてきたのか〟などを自身の武勇伝として語ってきた。このような事態になれば、どれだけ迷惑がかかるかを誰よりも知っていたはずだったんですが…」と残念がる。

 例えば、10年公開の映画「誘拐ラプソディー」では、出演者の元俳優・押尾学氏が公開前に麻薬取締法違反容疑で逮捕。榊自らが押尾氏の代役を務め、すべての出演シーンを撮り直し、延期になりながらも公開にこぎつけた。

 また、16年7月期に監督した連続ドラマ「侠飯~おとこめし~」では、同年8月にレギュラー出演していた俳優・高畑裕太が逮捕(不起訴)。全話分の撮影は済んでいたが、一部を撮り直して最終回までたどり着いた。

 自身の不祥事報道で監督作がお蔵入りとなれば、なんとも皮肉だ。