ロシアがカタールW杯から追放――。国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)は28日(日本時間1日)、ウクライナに侵攻したロシアに対して、すべての代表チーム、クラブチームを出場停止にすると発表した。FIFAは27日にロシア国内での国際試合を禁止するなどの処分を発表していたが、各方面から猛反発を受け、より厳しい制裁を科すことになった。

 FIFAはカタールW杯欧州予選B組プレーオフ(今月24、29日)に臨むロシアのA代表と今夏の欧州選手権に出場する女子代表、さらに世代別代表の出場を停止すると発表した。UEFAも欧州リーグに参戦するスパルタク・モスクワ(ロシア)の出場を禁止した。FIFAはUEFAと共同で「サッカー界は完全に団結し、ウクライナで影響を受けたすべての人々と連携している」との声明を出した。

 W杯欧州予選プレーオフに向けては、準決勝でロシアと対戦予定のポーランドがボイコットを宣言。同予選からロシアの除外を要求していた。FIFAは先月27日にロシアへの制裁として同国内での国際試合を禁じ、ホーム試合を無観客、中立地で開催し、国名、国旗、国歌の使用を禁止すると発表していた。

 ただ、FIFAの決定について欧州各国の協会や連盟から「十分ではない」と批判が噴出。英「BBC」によると、スコットランドやアイルランドがロシアとの対戦拒否を表明すると、イングランド、スウェーデン、チェコも同調するなど反発が強まったことから、さらに厳しい処分を決めたという。またUEFAはロシアの政府系企業のガスプロム社と結んでいた年間4000万ユーロ(約51億4000万円)とされるスポンサー契約の解消も発表した。

 この動きにロシアサッカー連盟は28日(同1日)に「この決定が国際競争の規範と原則、そしてスポーツの精神に反していると信じている」として、国際スポーツ法に従って異議申し立てを行う方針を発表したが、各国によるロシア排除の動きはさらに加速しそうだ。