高知県須崎市は17日、市の観光大使を務めているカワウソをモチーフにしたゆるキャラ「ちぃたん☆」の任を解く。「暴力的」とゆるキャラらしからぬ理由で解雇というから驚きだ。
前代未聞のゆるキャラ解雇劇は少々、事情がややこしい。須崎市元気創造課によると「ちぃたん☆」は東京の芸能事務所の関係者がペットとして飼っていた同名のコツメカワウソをモデルに一昨年12月に誕生させた。一方、須崎市では市内で最後の目撃例がある絶滅種のニホンカワウソをモデルにした「しんじょう君」が2013年に誕生している。このキャラは16年の「ゆるキャラグランプリ」で優勝した人気者だが「しんじょう君」と「ちぃたん☆」は作者が同じで見た目も似ているのだ。
そんな縁から「ちぃたん☆」は昨年1月に観光大使に任命され、ゆるキャラも大使を名乗っていた。問題となったのは「ちぃたん☆」の活動だ。ホームページ上で「ユーチューバーとしても活動中。SNS上での体を張ったチャレンジ動画が話題」とアピールするように過激なパフォーマンスが有名だ。
バッティングセンターの打席でボールの標的になったり、サンドバッグ相手に馬乗りになったり、熱いお茶を持ってセグウェイに乗って、周囲にぶちまけるなど、暴れん坊な面が売りだった。
こんな振る舞いが「乱暴だ」「暴力的だ」と市に100件前後のクレームが寄せられたのも無理はない。「ちぃたん☆」の“内面”を見ていなかった須崎市の責任ともいえるが、市の担当者は「ちぃたん☆がしんじょう君と間違われて苦情が来ることもあり困っていた」と反省した。
「ちぃたん☆」のツイッターは「1年間お世話になった須崎市の観光大使を卒業することになりましたっ☆ありがとうございましたっ☆」と“円満卒業”を強調。全国ニュースとなった今回の騒動で「ちぃたん☆」が一番得となったようだ。












