【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。アイドルグループ「KAT―TUN」が3月31日をもって解散しましたね。それまでのスタート社のアイドルとは一線を画すスタイルで多くのファンに愛された19年間でしたね。個人での活動も頑張ってほしいです。

 さて、そんなニュースに関連して今週は、ボーイズグループ「テイク・ザット」のメンバーとしてデビューし英国の世界的ポップ歌手となった、ロビー・ウィリアムズの半生を描いた映画「BETTER MAN/ベターマン」を紹介します。

 今作は「グレイテスト・ショーマン」のマイケル・グレイシー監督の最新作。ポップスターの階段を駆け上がっていくウィリアムズの成長と、その裏に隠された試練を描きます。

「ボヘミアン・ラプソディ」など、アーティストの半生を描く映画はたくさんあったんですけど、今作はそのどれとも違う。主役のロビー・ウィリアムズを猿として描いている。猿が歌って踊っているという点が唯一無二です。

 なぜ猿なのか。実はこれ、ウィリアムズ本人が「僕の人生は常に安全ベルトのない綱渡りみたいなもので、音楽業界・ショービズ界に身を委ねる者は常に猿にならないとできない」と語っていた皮肉を表現しているんですよね。

 デビューしたテイク・ザットはボーイズグループですが、下積み時代には望まないステージに立たなければならないこともありました。スターになれば恋愛もできず、常にパパラッチに見張られている。そして本当にやりたい活動をしたらバッシングにも遭った。「俺たちは猿回しの猿か」みたいなところがテーマになっているんです。

 猿を投影する技術もさることながら、有名なストリートを封鎖して500人でダンスを踊るみたいな壮大さも魅力。久しぶりにこんな豪華絢爛なミュージカル映画を見たな!と圧倒されました。

 悲しきタレントの性(さが)がよく描かれている一作です。ぜひ劇場でご覧ください。