大相撲九州場所4日目(15日、福岡国際センター)、横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、幕内貴景勝(21=貴乃花)に敗れて初日に続き、今場所2個目の金星配給で痛い2敗目を喫した。

 八角理事長(54=元横綱北勝海)は「稀勢の里は大変な場所になると自覚しているだろう。苦しい一番が続くが、とにかくこの場所を乗り切る気持ちが大事だ」とコメント。3場所連続休場からの再起をかける場所は、横綱日馬富士(33=伊勢ヶ浜)の不祥事で角界に厳しい目が向けられている。稀勢の里は「明日また、集中してやるだけ」と淡々と話した。

 一方の貴景勝は2度目の挑戦で初勝利、今場所2個目の金星を獲得。「自分の相撲に徹することができた。勝ち負けにこだわらず、質の高い相撲を取り続けたい」と向上心は尽きない。兄弟子の貴ノ岩(27)が日馬富士から暴行を受け、集中するのが難しい状況にも「何も分からない。自分が話すことではない」と冷静に語った。