【大相撲】貴景勝の綱取りに水差すコロナ第3波 無事に15日間開催できるのか

2020年12月25日 06時15分

初の綱取りに気合が入る貴景勝

〝逆風〟を乗り切れるのか。大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)で綱取りに初挑戦する大関貴景勝(24=常盤山)が「全員ができることではない。感謝して伸び伸びとやりたい」と意気込んでいる。

 待望の〝和製横綱〟誕生がかかることに加え、横綱審議委員会から「注意」を決議された白鵬(35=宮城野)と鶴竜(35=陸奥)の両横綱の動向など注目の15日間となりそうだが、そうした盛り上がりに水を差そうとしているのが新型コロナウイルス禍の第3波だ。

 24日には東京都で過去最多888人の新規感染を確認。国内でも3739人と過去最多を更新した。また政府は来月11日まで大規模イベントの人数制限を5000人とすることを受け、初場所初日と2日目(11日)は上限を5300人から引き下げることになった。3日目(12日)以降について日本相撲協会事業部長の尾車親方(63=元大関琴風)は「また何らかの発表があると思うので(行政の指導に)準じてやっていく」と柔軟に対応する姿勢だが、今月に入って立浪部屋でクラスターも発生しており、状況がどう変化するかは不透明だ。

 一方、感染症に詳しい医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広氏は協会のスタンスとして「流行しているから(開催を)やめましょうという必要はないと思います。協会はこれまでやってきた実績がありますから、観客にもPCR検査を受けてもらうように呼び掛けたらいいのでは。何が正解か分かりませんし、国ではなく協会自らが考えて感染者を増やさないように開催していくべきでしょう」と指摘する。

 力士らは外出禁止といった厳しい行動制限を伴う生活が続き、フラストレーションがたまってもおかしくない。それでも鶴竜は「協会が厳しい対応を取っているのはみんなのため。健康が一番だし、コロナで亡くなった人もいるわけだから、そういうことが起こらないように注意していくということ」と理解を示す。初場所が無事に開催されることを祈るばかりだ。